
エストロゲンが分泌されにくい不妊症の治療は、まず排卵誘発法が行われます。妊娠が成立するためには排卵することが必要ですが、排卵がスムーズにおこらないもしくは全く排卵しないため、妊娠しない人に薬や注射で排卵をおこさせるのが、排卵誘発法です。
全く排卵がおこらない無月経、通常自力で排卵がおこっているものの多くの排卵を促して妊娠しやすくする必要のある時に行われる方法です。 排卵誘発剤は飲み薬と注射する薬と2種類あります。
飲み薬はクロミッド、セクソビッド、フェミロンと呼ばれる錠剤を使用します。これらの薬は脳の中枢の視床下部に働きかけて脳から排卵が起こるようにする薬です。生理5日目から5日間程度服用します。
注射の場合は飲み薬よりも強い薬が多いです。生理5~7日目頃から一日おきくらいにhMG製剤(卵胞を大きくする注射)を注射し、その後排卵を促すhCGを注射するのが一般的ですが、hCGのみの場合もあります。重症な排卵障害の人が対象となります。
排卵誘発法で成果が得られない場合、体外受精(IVF)を行うことになります。卵子をとりだして体外で受精させ、受精卵を子宮に戻す方法です。精子およそ10万匹と卵子1個をかけあわせます。さらに顕微受精では、一匹の精子を1個の卵子に突き刺して受精させます。現在は医療保険の対象となっていないため、とても高額で、一回の体外受精は20万~50万円程度の費用がかかります。注射の種類や回数によって金額はさらに変わり、顕微受精の場合は5万程度プラスされます。