
女性ホルモンを注射で投与する方法は、本来必要な女性ホルモンが不足している場合や、加齢により女性ホルモンが不足してそれに伴う何らかの症状を緩和する場合などに、補充として行われます。
ホルモン注射が必要な人は、不妊治療を行っている人、生理不順の症状がある人、ホルモンバランスが崩れている人などです。
また最近知られるようになった「性同一性障害」を持った人たちにもこの治療がなされます。簡単にいうと身体が男性でも心が女性のである人のことで、心身ともに女性でありたいという人が、身体を女性らしくしたいと希望して本人の同意を得たうえで、女性ホルモン注射をうけます。
女性ホルモン注射には、さまざまな効果があります。発汗やほてり、のぼせなどといった更年期障害の症状の緩和。生理不順の正常化。悪玉コレステロールを減少させ、動脈硬化を防止。骨を強化し骨粗鬆症を防止。にきび、肌荒れの改善。以上のような効果がありますが、それと同時に副作用もあるので、注意が必要です。
不妊症の治療で使用されるプロゲストン・プロゲストンデポーなどは、吐き気や頭痛、乳房の張りなどの副作用が知られています。子宮内膜症の治療に使用されるリュープリンの場合は、骨量低下、肝臓障害、ほてり、うつ状態といった症状を伴うことがあります。 性同一性障害の人は特に注意が必要です。個人輸入などで購入した女性ホルモンを勝手に注射すると、肝臓に重大な障害が発生することがありますので、いずれも医師の診断をうけ、処方してもらうことが無難です。